9.土地を見極めるための3つのポイント

たとえ誰もが欲しいと思う日当たりが良さそうな南側道路の土地であったとしても、"日当たりが保証されそう"というメリットの裏には、案外その日当たりの恩恵が受けられる家の設計をすることが難しい...

とか、割高かつ価格交渉が困難で、即決しなければ誰かに奪われてしまうので、ゆっくり考える時間がない...というデメリットが潜んでいるということをお伝えしましたが、全ての土地がこのようなメリットやデメリットを持っているものなんですよね。

これは逆に考えてみると、どんな土地でも設計の工夫やアイデア次第で、その土地が持つメリットを最大限に引出すことも充分可能であるということにもなります。


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ですから、『高い土地=いい土地』、『安い土地=悪い土地』


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という固定概念にあまり捕われず、資金計画で導き出した予算を意識しながら、その範囲内で土地探しをしていただければと思います。

とは言っても、何を基準に土地選びをすればいいのか分からないと思っている方が多いでしょうから、今回は土地探しにおいて大切な3つのポイントについてお伝えしたいと思います。


POINT 1では、まず1つ目ですが、『いいな~と思う土地が見つかった時は、最低6回は現地を見に行くこと』です。

と言っても、ただ6回見に行けばいつでもいいというわけではなく、ポイントは"いつ見に行くか"です。


具体的に言うと、『平日の朝・昼・夜』と『日曜の朝・昼・夜』です。

雪国の場合は冬の道路状況や、隣家の屋根の雪が自分の敷地へ与える影響なども見ておくと、
なお良いと思います。

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平日の朝が大事な理由は、"日の入り方"はもちろんのこと、近隣の方たちの通学・通勤・ゴミ出しの状況などの様子が見られることです。


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平日の午後に関しては、もちろん"日の入り方"ですよね。これは重要なところですからね。

そして平日の夜が大事な理由は、"外灯があるかどうか?"を確認出来るからです。


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これは意外と盲点となる部分なのですが、大切なお子様の通学に関わってくることなので、昼間だけではなく夜も見に行っていただければと思います。

また、これと同じように日曜日にも朝・昼・夜の3回現地を見に行ってください。

その理由は、平日と日曜では人の行動は
全然違うからです。


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意外にも多くの方が、土地を見に行くのは日曜の日中だけなのですが、これだけでは環境や近隣の状況は、よく分からないものです。

ですから、平日と日曜の両方の朝・昼・夜の近隣の状況や環境を見ていただくことで、より詳しくその土地を把握するようにしていただければと思います。

こうすることで、日曜の午後だけしか土地を見に行かないままでその土地を決めてしまい、後から後悔してしまう...ということを最大限に防ぐことが出来るようになります。


POINT 2では、続いては2つ目のポイントである『近所にどんな人が住んでいるかリサーチすること』ということについてお伝えしていきますね。


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もちろん、リサーチは不動産屋さんや住宅会社などに任せるのではなく、自分ですることが大切です。なぜなら、自分が一生暮らしていくことになる土地だからです。

しかし、多くの方が、『聞きに行く時間がなかった...』とか、『何を聞いたらいいか分からないし、聞きにくい...』とか、『不動産屋さんに聞いたら心配ないと言っていたから大丈夫だと思った』といったような理由から、自分自身でリサーチをしないまま土地を買っている方が多いんですよね。

おそらくあなたもそうだと思いますが、一生暮らしていく土地ですから、

  • 近所の人はいい人なの?
  • 浸水の心配は大丈夫?
  • 地震の時は大丈夫?
  • 津波のリスクは?
  • 学校までの通学路は安心?
  • 病院やスーパーは?
  • 自治会は?

など、心配なことがたくさんあると思います。

それらの心配要素を消すことができる1つに、市役所や町役場に備え付けてある『ハザードマップ』があります。


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過去の水災の状況、将来の災害予測、液状化リスク、緊急時の避難場所、学校や病院施設の場所などが記載されている冊子です。


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これを見れば、その土地のことを多く知ることが出来ます。

しかし、そこでずっと暮らそうと思っているのならば、ただ『ハザードマップ』を見て安心するだけじゃなく、それをもとに、近隣の方に、過去に水災があった時の状況はどうだったのか?や、時々起こる集中豪雨の時や台風の時の状況はどうなのか?などの生の情報を教えてもらうようにするべきです。


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1つ目のポイントでお伝えしたように、いいなと思ったら6回土地を見に行っていただくようになるのですから、せっかくなので、勇気を出して近隣の方に色々と聞いていただければと思います。


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そうすれば、どんな人が近隣に住んでいるのかも同時に分かることですし、挨拶代わりにもなりますし、一石二鳥にも三鳥にもなりますからね。

これはとっても大事なことなので、面倒臭がらずに思い切ってリサーチしてみてください。


では、最後に3つ目のポイントについてお伝えしていきます。3つの中で一番重要なので、ぜひ参考にしていただければと思います。


POINT 33つ目のポイントは『住宅会社に、一緒に土地を見に行ってもらうこと』です。

その理由は2つあるのですが、まず1つ目は『なにも建ってない更地の土地だけを見ても、素人のあなたには、その土地の上に一体どんな家が建てられるのかが想像出来ないから』です。


ですから、住宅会社の方と一緒に見に行き、あなたが望むような家を建てることが出来るのかということを、アドバイスしてもらうようにするといいと思います。


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そして、土地を契約する前に実際にプランを描いてもらい、見積りまで出してもらうようにすれば、より具体的にイメージが湧くようになるでしょう。


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2つ目の理由は、『土地以外にかかってくる別途費用が把握出来ないから』です。以前の記事でお伝えしましたが、土地を購入しようと思えば、雑誌やインターネットに掲載されている価格だけで購入することは出来ません。

それ以外にも、その土地の状況によって様々な費用がかかってくるものです。

これらは、素人のあなたでは調べることは難しいでしょうし、不動産屋さんに具体的に聞いたとしても、ズボラな調査しかしてくれない可能性の方が高いでしょう。

ですから、住宅会社にしっかりと事前調査してもらうことをオススメします。なぜなら建築するにあたり、その土地がどういう状況になっているのかということは住宅会社にとっては、ものすごく大切なことですからね。

以上の2点から、住宅会社と一緒に土地探しをされることをオススメしています。

ただ、住宅会社ならどこでもいいのか?というと、もちろんそうではなく、

  • あなたに無理のない資金計画を立ててくれる会社なのか?
  • 住宅ローンに対する知識は豊富で銀行に丸投げしないか?
  • あなたが建てたいと願う家の予算を先に伝えてくれるのか?
  • 建築にかかるお金を後出しせずに正直に話してくれるのか?
  • 土地の調査や近隣調査などを快くしてくれるのか?

といった条件を満たす会社(人)がいいと思います。逆に言えば、

  • 資金計画もせずに、いきなり土地を探し出そうとする会社(人)
  • 先に土地を不動産屋さんで決めてきてほしいという会社(人)
  • 住宅ローンを銀行に丸投げする会社(人)
  • 手当たり次第にたくさん土地情報を集めようとする会社(人)
  • 土地が見つかるまでプランを描いてくれない会社(人)

などは、注意していただければと思います。


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