震度6強の衝撃

3月16日23時36分頃に福島県沖を震源とする大きな地震がありました。震源地に近い福島県や宮城県で最大震度6強の揺れが襲い、東北新幹線が脱線する事態も起きました。時間帯が深夜だったので、被災された方は恐くて眠れない夜を過ごされたのではないでしょうか。翌朝になって次々に分かってくる被災情報で、今回の地震がいかに大きな災害だったのかを私たちは知りました。つい先日3.11から11年を迎えたその月に起きた大地震は、やはり東日本大震災を嫌でも思い出させてくれました。幸いにも津波や原発の被害には至りませんでしたが、本当に恐い地震であったと思います。実際に私自身もこの地震の揺れを体験しましたが、秋田県横手市でも震度5弱を記録しました。その時間、私はベッドで眠っておりました。すると突然ケータイの地震警報が鳴り、間もなく揺れ始めました。かなり大きな揺れで、揺れが収まってないのに2回目の地震警報が鳴って長い時間揺れが続きました。ある意味初めて経験する揺れ方だったと思います。事実、福島県で被災された方の中には3.11より揺れたと証言する人が何人もいらっしゃいました。

今回の地震で火力発電所が2基止まり、関東と東北で電力供給不足が一時的に発生しました。3月も下旬に入り、たまたま寒波と重なったせいもありますが、これが真冬に起きていたらと想像するとゾっとします。しかしTVを見て思うのですが、地震の揺れで屋根の瓦が落ちてしまってブルーシートで養生をしている家が数多く有りました。3.11から11年の間に同じクラスの地震は何度か起きています。剥がれたら都度瓦を補修しているのでしょうが、こんな短い期間で何度も同じ被害を受けているのであれば、思い切って屋根をガルバリウム鋼板葺きに変えた方が良いのではと個人的には思います。新築住宅や耐震リフォームした建物の耐震強度は上がっているのは確かですが、免震構造でない限り、建物は必ず揺れます。地震が頻繫に起きる地域にお住いの方はぜひ建物の軽量化を考えて行かれる事をお薦めします。瓦葺きの屋根というのは重厚感があり、それが高級感を醸し出しているのでしょうが、大きな地震が来る度に補修工事をやるくらいなら、いっそ変えてしまった方が良いと私は考えます。瓦葺きに比べてガルバリウム鋼板葺きは高級感こそ有りませんが、少なくとも地震で剥がれてブルーシートで養生をする事態までには至りません。災害は大きいほど被災する家屋の件数も多くなります。従って補修する時期も職人さん不足と重なり早い家と遅い家が出てきます。

ウクライナでの戦争報道であまり注目度が大きくありませんが、今回の地震は軽く見ない方がよいと思います。なぜ昔に比べて東北地方で地震が頻繁に起こるようになったのかは分かりませんが、今の日本ではいつどこでいかなる災害が起こっても不思議ではないのが現状です。私が住む秋田でも日本海中部地震のような大地震が再び起きるかも知れませんし、100年に1度と言われる水害が起きるかも知れません。そんな災害が起きた時に家族を守ってくれるモノと言えば、やはり「住宅」しかないのです。そこで考えなくてはならないのが家の構造と不測の事態に備えた設備の設置です。構造はなるべく耐震等級の高い家で、制震装置なども付いていると建物の被害は軽減されます。そして不測の事態に備えた設備ですが、例えば一番被害が大きな災害と言えば、やはり地震です。今回も停電が起きましたが、そんな時でもちゃんと家で暮らせる仕掛けを考えておく事が必要です。例えば非常用コンセント。それを結ぶ発電機を置く場所なども考えておけば短期間の停電時に備える事も出来ます。これに掛かる費用はオプションですが数万円で済みますので、ぜひ導入を検討して貰いたいと思います。まぁ、これをしたから万全という訳ではありませんが、何もしてない家に比べたら「備えあれば患いなし」の気持ちで入られると思います。

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