構造材は無垢の木の乾燥材!

誠心住工房フォレストでは木造住宅の構造材に集成材は1本も使いません。これは約束事項です。

なぜ集成材を使わないかには2つの理由があります。
①集成材の強度及び耐久年数は接着剤によって決まり、一般的にその寿命は50年~80年と言われている。
②接着剤に含まれている化学物質によってシックハウス症候群が起こる可能性がある。

まず①についてですが、いま国が推奨する住宅は100年住宅や200年住宅という超耐久性能を持った住宅です。そこに寿命が100年持たないと分かっている集成材を使うという事に弊社では疑問を持っています。集成材を使っている住宅会社の営業マンが建築を知らないお客様に「無垢材は強度がバラバラで、後々反りや曲がりが出てくる可能性があります。集成材は強度が均一で反ったり曲がったりする事はありません。」と語っていますが、一部正解で一部は間違った内容です。集成材は科学と化学によって作られた人工木材です。ですから先程の集成材に関する部分の説明は正解ですが、肝心な説明が抜けています。それは強度についてです。確かに強度は均一化されていても強度のピークは製造直後であり、その後は接着剤の経年劣化と共に年々強度は下降していくのです。ここが弊社の一番危惧する点なのです。一方、無垢材については言葉足らずです。確かに強度はバラバラで均一ではありません。しかし無垢材の強度は伐採してから徐々に強度を増してゆき200年後にピークを迎え、その後1000年掛けて元の強度に戻ると言われています。また木材の乾燥技術は進歩していて無垢材であっても乾燥材であれば大きな変形は起きません。また②についても無垢材は自然素材ですから有害な化学物質を放出する心配もありません。

簡単ではありますが、上記の理由から弊社では構造材に集成材をしないのであります。では、なぜ多くの住宅会社は集成材を使っているのでしょうか?

理由は3つあると思います。
①クレームが出にくいから 
②施工がしやすいから 
③問題が起きた時には保証期間が過ぎているから

集成材を使うと後々反りや曲がりが殆ど出ないのでクレームになりにくいと言う利点があります。イコールこれは施工を行う大工さんにも好都合で仕事がしやすいと言う事にも繋がります。問題は③です。住宅の瑕疵担保保険は最低でも10年が義務になっています(最近は長期で20年以上の保険もありますが)。集成材の寿命は最初の部分で書きましたが、もしも接着剤の剥離が起きたとしても保険期間が過ぎた後になる訳です。これがどういう意味かはご推察ください。

昭和の時代まで日本の家の寿命は25年と言われ、先進国の中ではダントツのビリでした。欧米では50年~80年は当たり前でしたから、平成になってから欧米に追い付け追い越せで「100年住宅」が求められるようになったのです。家が完成するまでは住宅会社の責任ですが、引渡し後は基本的にお施主様の管理責任に代わります。家は自分の代までとお考えならば構いませんが、孫の代までとお考えならば構造材に何を選ぶかは重要な要素となる事を是非この機会に知って貰いたいと思います。

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